ほほえみ歯科クリニック 院長
杉岡 英明 先生
~広島から世界で活躍する若者を~
スポーツと歯の意外な関係とは?歯も心も健康に!ハートフルな歯医者さんにお話を伺いました!
-なぜ、今回、インターンを受け入れようとお考えになったのでしょうか?
若者に学びの場を提供したかったからです。インターンでは、大きな裁量を委ねることになります。責任感を持って取り組んでくれれば、大きな意味で広島のまちのためになります。私はスポーツを文化として捉えています。この文化として捉えることによってより地域の人たちが豊かに暮らせると思っています。今回、学生たちもこの重要性を理解した上で活動に取り組んでくれることに意義を感じました。やはり若者が意識を持ち、変化していかないとまちは良い方向に向かいません。
また、仕事の重み自覚し、真剣に取り組んでくれること。これが若い人たちの成長につながると思い、今回、インターンを受けることにしました。
-現在、スポーツ関係の活動はどのようなことに取り組んでいらっしゃるのでしょうか?
①療育サッカーについて
ハンディキャップをもっている子供たちを対象にサッカースクールを行っています。このサッカースクールは、サッカースキルの向上よりも、子供たちの新たな才能を引き出すきっかけ目的としています。私はこのスクールをきっかけとして未来のメッシが誕生するのではないかと本気で思っています。それくらいに子どもたちには可能性を感じますし、何かのきっかけになってほしいと思っています。
ゆえにただ単に練習をするのではなく、サッカーボールを利用したレクレーションも多くスクールで行います。運動が苦手な子どもたちも、気軽に参加することができます。
また、サッカーを通して、他者とうまくコミュニケーションをとるきっかけとなってほしいと思っています。そして、サッカーを活発的に行うことで、スポーツの重要性を感じてほしいとも思っています。
②BSAキャンプについて
FCバルセロナのコーチが来日し、サッカースクールを開校しています。子供たちにスキルだけでなく、マインドを含めたバルセロナのメソッドを伝承することが特徴となっています。具体的にはすぐに答えを与えるのではなく、よく考えさせることに重点をおいています。そのため、5日間という短い期間でも、自ら考えるプレーができるようになります。ゆえにスクール受講以前とは見違えるほどに成果が出ます。この点に関しては保護者の方に非常に満足の声をいただいています。
また、このキャンプでは、スペイン語教室などの座学も設けられています。そのため、子供たちは国際的な感覚を養うことができます。
このキャンプが広まることで、広島のサッカー文化が向上し、広島から世界に羽ばたく選手を輩出するきっかけとなってほしいと思っております。
③デンタルフェスタ
私の所属をしている広島県をはじめとする歯科医師会が協賛し、開催する12歳以下のサッカー大会です。出場チームは広島市のチームだけでなく、平和都市である長崎市や東日本大震災で被害に遭った福島県や岩手県のチームも招待しています。
デンタルフェスタでは、サッカーの試合だけでなく、県外のチームに平和教育を行っています。この目的は「平和でなければスポーツはできない」ことを実感してもらうために開催しています。
そして、大会の2日目はエディオンスタジアムで行われました。子供たちが、Jリーガーと同じ場所でプレーすることで、将来、同じピッチに立つことを目標にやってほしい!今まで以上に練習を励んでほしい!と思いを込めました。福島県の子供たちは、放射能の影響から満足に外でサッカーを行えていません。そのため、少しでも安心してのびのびとプレーしてほしいと思っていました。
また、歯科医師会が共催ということで、夕食の前に子供たちに歯の大切を学んでもらう講演も行いました。
―歯の健康とスポーツはどのような結び付きがあるのでしょうか?
歯を健康に保つことは、試合の時のパフォーマンスを高める上でとても重要です。なぜなら、歯は食事した時に、最初に触れる場所だからです。
暴飲暴食などを続けて歯が悪くなるとプレーに悪影響が出ます。例えばプレーの際に力を入れなければいけないときに十分な力が伝わらないなど様々な悪影響が出ます。
そのため、デンタルフェスタでは子供たちに歯の大切を学んでもらいました。その他にサンフレッチェ広島などにも同じような取り組みをしています。
また、これから、スポーツ選手にも歯のコンディションの大切さを訴えていきたいです。1人でも多くのスポーツ選手が、試合でベストパフォーマンスを発揮してほしいと微力ながら頑張っていくつもりです。
-最後に若者に対してメッセージをお願いします。
自ら限界を作らず、失敗を恐れず挑戦することで、新たな道が開けると思います。そして、広島の若者から世界で活躍する人物が出ることを願っています。
-ありがとうございました!